高齢の患者さまが病気やケガで入院すると、治療が落ち着いた後に出てくるのが「退院後の生活をどうすべきか?」という不安です。
高齢者の場合、一度の病気やケガによって身体機能や体力が著しく低下し、元のような生活が送れない場合もあります。
サポートしなければいけない家族としては「自宅の段差は大丈夫だろうか」「介護サービスはどう手配すればいいのか」「仕事をしながら親を支えられるだろうか」などといった不安もあるでしょう。
協立病院では、そんな”退院の不安”を減らすための選択肢の一つとして、地域包括ケア病床による入院加療を提供しています。

地域包括ケア病床とは
地域包括ケア病床とは、一言でいうと治療後から退院までの”つなぎ”を支える病床のことです。
医療制度上、比較的新しい区分の病棟(病床)であり、十勝管内や帯広市でも運用している病院は限られます。
地域包括ケア病床では急性期での治療を終え、病状が安定してきた患者さまに対して、退院に向けたリハビリテーションや生活動作の評価、そのほか制度活用や退院先の環境整備などをしながら退院支援を行っています。
「治療は終わったけれど、すぐに家に帰るのは難しい」「もう少し体を整えてから退院したい」という方にとって、安心して次のステップへ進むための準備期間として最大60日間の入院加療を提供できる病床です。
地域包括ケア病床の3つのメリット
メリット①:対象疾患を限定しない柔軟さ
対象疾患が限定される回復期リハビリテーション病棟とは違い、地域包括ケア病床は疾患にかかわりなく入院加療を受けられます。
そのため「在宅復帰するための準備」を目的として入院しながら、必要なリハビリや制度活用の支援が受けられます。
メリット②:退院後の生活に合わせて「できること」を増やせる
地域包括ケア病床では、ベッド上で安静にしていただくだけではありません。
実際の生活を想定したリハビリが行われます。歩行訓練、トイレ動作、入浴の練習、服薬管理の確認など、自宅で困りやすいポイントを一つひとつ評価しながら、動作を獲得できるようリハビリしていきます。
高齢者の場合「退院したけれど、すぐにまた転倒して骨折してしまった」というケースも少なくありません。
退院後の転倒リスクや再入院のリスクも視野に入れながら、在宅復帰のサポートを行っています。
メリット③:介護保険制度やサービスの準備ができる
高齢患者さまの場合は、病気やケガを機に介護が必要になってしまうケースは少なくありません。
介護が必要となれば、介護保険の申請、ケアマネージャーの選定、訪問介護やデイサービスの手配、福祉用具のレンタルなどが必要となり、初めて利用する際は戸惑うこともあるでしょう。
協立病院では医療ソーシャルワーカーや入退院支援看護師が、制度や介護サービスの手続きや調整などのサポートを行っています。
退院前にケアマネージャーとの顔合わせを済ませたり、自宅の環境に合わせた福祉用具を試したりすることで、スムーズな在宅復帰を目指せます。

こんな方におすすめです
地域包括ケア病床は、次のような不安を抱えている患者さま、ご家族におすすめです。
- 退院しても一人での生活が心配(転倒の危険、薬の飲み忘れ、食事の準備など)
- 自宅の環境や介護サービスがまだ整っていない(手すりがない、段差が多い、ケアマネが決まっていないなど)
- ご家族が日常的にサポートできる環境になく、退院後のサポート体制を整える必要がある
転院に関するご相談も可能です
院、地域包括ケア病床では他院からの転院相談も受け付けております。「病気やケガはよくなったけどもう少しリハビリが必要」「介護保険をはじめとした制度の準備に時間が必要」といった悩みがある患者さま、ご家族のお力になれるかもしれません。
ご相談いただく場合には入院経過や病状の把握が必要となりますので、入院先医療機関の地域連携窓口の担当者より、当院の地域医療連携課までご相談ください。
(直通TEL:0155-35-3340)
