・痛みやしびれがある
・動かしづらい、力が入らない
・腫れや変色がある
・関節がこわばる、変形している
・原因不明の違和感が続いている
これらの症状は、神経、関節、腱などの問題が関係している可能性があります。日常生活に支障をきたす場合もありますので、早めの診断と治療が重要です。
手や指に起こる症状をいくつかご紹介します。
手根管症候群
人差し指、中指を中心にしびれ、痛みが出ます。シビレはほかの指にも及ぶこともあります。
明け方に強くなり、手を振ることで楽になります。
親指の付け根がやせてきて、縫い物やボタンかけなどの細かい作業が困難となり、OKサインができにくくなります。
多くは原因不明ですが、圧倒的に女性に多く生じます。
妊婦、骨折、手を使う重労働者にも生じ、閉経、透析も原因となります。
肘部管症候群
初期は小指と薬指の一部にシビレ感が出現します。
麻痺が進行するに伴い、手の筋肉がやせてきたり、小指と薬指が変形をおこします。
肘の内側で神経が慢性的に圧迫されたり牽引されることで発症します。
以下のような原因があります。
・加齢に伴う肘の変形
・肘の骨折による変形
・野球や柔道などのスポーツ
母指CM関節症
物をつまむ時や瓶のふたを開ける時など、親指に力を必要とする動作で痛みが出ます。
進行すると親指が開きにくくなり、関節の変形は外見からもわかるようになります。
親指の関節はよく動く関節なので、使い過ぎや加齢に伴って発症したり、この部の脱臼や骨折後にも起こることがあります。
関節軟骨がすりへり、進行すると関節は亜脱臼してきます。
協立病院では手外科専門医の三浪医師が毎月診療を行っています。
【三浪医師の今後の予定】
令和7年
1月15日(水)午後
1月16日(木)午前/午後
2月19日(水)午後
2月20日(木)午前/午後
3月 5日(水)午後
3月 6日(木)午前/午後
【出 典】
日本手外科学会 手外科シリーズ 1.手根管症候群、8.肘部管症候群、15.母指CM関節症 から引用しています。